プレイレポート
プレイヤースキルと戦術で太平洋戦争での勝利を目指せ!「Battle Stations:Pacific」先行体験プレイレポートを掲載
本作は第二次世界大戦の一局面である,太平洋戦争をテーマとしたストラテジーシューティングで,日本軍とアメリカ軍の激戦が描かれている。
戦闘機や艦船,潜水艦など,総数100種類以上ものユニットが登場し,そのすべてをプレイヤー自身で操作できるのが本作の特徴だ。また,最大8人で楽しめるオンラインモードで,世界中のプレイヤーと対戦できるのも大きな魅力となっている。
4Gamerは,先日スパイク本社で開催された,本作のメディア向け先行体験会に参加してきた。そこでは実際にオンライン対戦を楽しむことができたので,本稿ではその感想を交えつつ,ゲームの特徴をお伝えしていこう。
また以下の記事では,本作のプレイムービーを掲載している。プレイの雰囲気をより深く理解したいという人は,本稿と併せてチェックしてほしい。
戦艦大和も動かせる! 太平洋戦争をテーマにした「Battle Stations: Pacific」のプレイムービーを掲載
日本軍で歴史を変えることも可能?
細部までこだわった渾身のローカライズ
「Battle Stations: Pacific」のプロデューサー,赤石沢賢氏 |
本作のシングルプレイモードでは日本軍と米軍のどちらかを選択可能で,それぞれ違う展開を楽しむことができる。ボリュームは前作,「バトルステーションズ:ミッドウェイ」の倍以上とのことだ。
米軍で進めた場合のシナリオは史実どおりになるが,日本軍で進めた場合はなんとミッドウェイ海戦に勝利し,最終的にはアメリカにも勝利可能というシナリオが用意されている。さらに,史実では開発が間に合わず,実戦に投入されなかった幻の兵器も使用できるという。「海外開発のゲームとしては珍しく,日本軍がかっこよく描かれています」と赤石沢氏は語っていた。
インターミッションで挿入される映像は,実際に戦時中に撮影されたフィルムが使用されているほか,ローカライズ前は英語だった日本軍側のナレーションも,ちゃんと日本語になっている。
また,戦況や兵器の説明文は元自衛官の翻訳家が担当しているなど,かなり濃いファンでも満足できる“痒いところに手が届く”ローカライズになっているとのことだ。
戦闘は基本的に,操作するユニットを切り替えながら進めていくアクションシューティングになっているのだが,ストラテジーゲームのようにマップ画面で指示を出すこともできる。進行方向や攻撃対象などを設定しておけば,操作しているユニット以外はAIが自動的に動かしてくれるのだ。
しかし,だからといってすべてをAIに任せきりでは,勝利するのは難しい。とくに最前線では,プレイヤー自身でユニットを操作し,敵を撃破していくことが重要となる。
シューティング部分は非常に骨太な作りで,舞台としている時代が時代だけに,ロックオン機能などはない。敵の進行方向やスピードなどを考慮し,偏差射撃を使いこなさなければならないため,若干の慣れが必要だ。
また艦船は,攻撃を受けるとさまざまな場所が壊れていく。放っておけば戦闘能力が著しく低下するだけでなく,最悪の場合撃沈されてしまうので,破損部分の修理は迅速に行わなければならない。
オンライン対戦では最初に“単独戦闘”をプレイ。指定されたユニットを操作して戦う,シューティングメインのモードだ。なお,今回の使用ユニットは戦闘機に設定されていた。
筆者(BSP001)はまず日本軍でプレイ開始。大空を縦横無尽に飛び回るドッグファイトは大迫力で,最新鋭の戦闘機ではないからこその,緊張感溢れる戦いを楽しむことができた。
最初のうちは偏差射撃がなかなか上手くいかず,飛ぶだけで精一杯という情けない状況だったが,短い時間でも何とか慣れてくるもので,我ながらかっこよく戦えた。結果,日本軍が勝利。スコアは6人中で2位だった。
次にプレイした“競争”モードは,プレイヤー全員でAIと戦い,ハイスコアを競うという内容。使用ユニットが艦船だったため,対空砲や艦砲,魚雷など多数の武器が使用できた。
戦闘機には対空砲,艦船には艦砲や魚雷と,敵によって武器を使い分けて戦うのだが,慌て者の筆者は戦闘機に向かって艦砲を発射しようとしたり,艦船に対空砲を撃ったりと,ミスの連続。最後までモタモタしていた結果,ほかのプレイヤーに1位を奪われてしまった。
そして最後にプレイしたのは,日本軍と米軍に分かれて基地/拠点を奪い合う“島争奪戦”でリベンジを図ろうと奮起するも,戦況は終始劣勢。結局時間切れで終了という消化不良の結果になってしまった。残念。
海外版の発売から1年遅れで発売され,オンライン対戦も国内のみという仕様だった前作「バトルステーションズ:ミッドウェイ」と比べ,海外版の発売から2週間後という早さで発売される本作。サーバーも全世界共通のため,海外のハイレベルなプレイヤーとの対戦も楽しめる。
ストラテジー系のゲームはハードルが高そうなイメージがあり,敬遠している人もいるかもしれないが,本作はシューティングゲームとしても完成度が高い。戦術で敵を翻弄することもできれば,シューティングの腕だけで戦況を覆すこともできる。自分なりのやり方で,太平洋戦争を戦ってみてはどうだろうか。ちなみに筆者も,本作が発売された暁には,体験会での雪辱を晴らす気満々である。
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Battlestations: Pacific (c) Eidos Interactive Limited 2009. Marketed and distributed in Japan by Spike. Developed by Eidos Hungary KFT. Battlestations, Battlestations: Pacific, Eidos Hungary KFT and the Eidos Hungary KFT logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Limited. Uses FMOD Ex Sound System. Firelight Technologies. All other trademarks are the property of their respective owners. All rights reserved.